仮想通貨からSuicaにチャージするサービスが始まる

 今年6月から仮想通貨交換業者ディーカレットが、Suicaなど電子マネーへの仮想通貨チャージサービスを検討していると、テレビ朝日の報道を元に国内仮想通貨系情報サイトCoinpostが伝えました。

 ディーカレットは、IIJが35%出資する仮想通貨交換業者で、金融庁認可新規登録第一号。IIJのほか、JR東日本ビックカメラケイ・オプティコム三井住友銀行電通大和証券などが出資しています。

 さらに別記事でCoinpostが報じたところでは、ディーカレットが開催した事業説明会にて、ディーカレット時田社長は「検討こそしていますが、現時点で具体的な計画はない」とする一方で、JR東日本野口忍常務執行役員は「デジタル通貨には、大きな可能性がある。まずは『デジタル通貨からSuicaへのチャージ』を最初のユースケースとして、一緒に検討させていただければ」と話したとのこと。検討がされているのは事実のようです。

 デジタル通貨は仮想通貨のことを指すものと思われます。国際的動向を踏まえ仮想通貨の正式名称を暗号資産へと変更する金融商品取引法や資金決済法の改正案が閣議決定されています。

当初は、BTC(ビットコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、LTC(ライトコイン)、XRPリップル)と、4通貨の現物取引から開始する。通貨ペアは日本円とBTC、BCH、LTC、XRPの4種類に加えて、BTCとBCH、LTC、XRPの3種類、合計7種類を取り扱う。また、6~7月に予定しているシステムのバージョンアップにより、ETH(イーサリアム)が加わるほか、証拠金取引のサービスも開始します。

 キャッシュレス決済が拡大する中、Suicaとの連携が具体的計画に移されるのか、連携を通じて仮想通貨もとい暗号資産が普及フェーズへと移行できるのか、注目が集まります。